三十三観音仏は広い地域にそれぞれ祭られており、なかなか探すのが大変である。そんな中、九重町の日隈さんご夫婦が、その三十三観音仏を探し出して1冊の資料として作成されました。
そこで資料を基に、この三十三観音仏の内、ここ北山田地区に何体あるのか調べてみた。
第一観音仏は平川滝ノ原にあり(写真①)、第二観音仏は平川の地蔵堂(写真②)。第三観音仏は内河野西応寺にあり(写真③)、それぞれ地元の人たちにより供養されている。又、小田中泊には第三十二・三十三観音仏が小田線の道路沿いにある(写真④・⑤)。
ところで、この三十三観音仏とは一体何だろうか。資料によると、天保10年(1839年)今の北山田魚返の庄屋が観主となり、玖珠川の両岸に守り本尊としてそれぞれ供養したものとされる。我が子が玖珠川に流され死亡したために、この観音仏を作り供養したそうです。
ちなみにこの観音仏は、水の守り、火の守りとして現在もお祭りされ、一部では交通安全の守り神としても大切に祭られています。
写真①: 第一観音仏
写真②: 第二観音仏
写真③: 第三観音仏
写真④: 第三十二観音仏
写真⑤: 第三十三観音仏
(吉永末治さん 投稿)