(みかづきだより第12号より)
内河野バス停のすぐ上に、小さな祠がある。白南天に梅、桜、柿の木があり、祠の前に立つと、眩いばかりの十一面観音菩薩立像が安置されている。十一面観音菩薩様は、あらゆる方向に、憂い、悩み、苦難を取り払う菩薩様であり、360度を見渡し、救済は四方八方におよぶと云われている。
この穏やかな微笑みを見ただけでも、難行苦行の救いが叶えられそうだ。この十一面観音菩薩(千手観音)は、もとは西応寺にあったものだと伝えられている。金泥塗りを施してあり、以前の年号と仏師の銘が彫刻されていたか、墨書されていたかは不明である。
下に、玖珠三十三番観音の「三ばん」と大きく彫られており、この石像も千手観音である。
又、魚返村(旧村名)と台地に彫刻が見られるお堂の傍に安置されているのは、弘法大師像である。