（みかづきだより第２５号より）
平川地蔵堂は、旧道平川橋を渡り、魚返地区に向かう坂の左側に建つ。階段左右に灯籠があり、石に天保六年の彫刻がある。最初の仏様は、何処かに持ち去られ、その後知らず知らずのうちに数々の仏様が集まったところである。
右側が観在菩薩、中央がお地蔵様、左側が玖珠二番観音像である。お堂の外、右側に不動明王、左側に稲荷大明神となっている。
また天井には、三十六枠の絵馬が掲げられ、花鳥風月を表す数々の絵馬や、人生至処青山在と書かれた絵馬などが飾られている。若干古くなっているが、いずれも素晴らしいものである。
私は毎日犬の散歩でこの場所を通るが、春夏秋冬とそれぞれ違った花が手向けてあり、またきれいに清掃されており、本当に清々しい気持ちでお参りすることができる。周りには少々変わった竹が見られ、お手入れされている方のご苦労を思うと、両手を合わせ、お祈りを捧げる気持ちになる。
※写真は、平成２１年６月時に撮影したもの。現在は建て替えられている。